KDDI、ビッグローブを買収

KDDIはインターネット接続事業(プロバイダー)大手のビッグローブを日本産業パートナーズ(JIP、東京・千代田)から買収する。スマートフォン(スマホ)の成長鈍化に備え、KDDIは収益源の多角化に取り組んでいる。ネット接続の顧客基盤を生かし物販や金融などの「非通信」を稼げる分野に育てるのが狙いだ。  KDDIはネット接続(光回線)で国内7位。ビッグローブの買収でNTTコミュニケーションズに次ぐ2位に浮上する。ビッグローブは2006年にNECが分社し、14年にJIPが約700億円で買収した。KDDIは同業のニフティについても富士通と買収交渉を詰めており、実現すれば買収総額は1000億円規模になる見通し。  KDDIはネット接続の買収により、スマホの成長鈍化を補う収益源の確保をめざす。KDDIはネット通販や生損保など多様な分野に事業領域を拡大。「au経済圏」と呼ぶ新しいビジネス領域の取引額を3年で3倍の2兆円に育てる目標を掲げている。  スマホ販売は17年3月期に前年比4%減の730万台と前年割れする見通しだ。KDDIは早ければ20年ごろにスマホビジネスがマイナスに転じると判断。非通信分野を早期に育成する考えだ。  世界の通信大手もスマホに依存しないビジネスモデルづくりに力を注いでいる。米AT&Tはコンテンツ強化を狙い米メディア大手タイムワーナーを買収する計画。ソフトバンクグループも3兆3千億円強で半導体設計専業の英アーム・ホールディングスを買収した。