セラ、事務機販売の英アノデータ社を買収

京セラは英事務機販売会社、アノデータを買収する。英国の現地時間で6日にも株式の譲渡契約を結び、子会社にする見込み。買収額は100億円規模とみられる。アノデータはオフィスのネットワークの整備や保守なども手掛ける。同社の技術を活用して、欧米で複合機と関連サービスを一体で提供。主力の電子部品などが苦戦する中で、収益基盤を立て直す。  アノデータはハートフォードシャー州に本社を構え、従業員は約340人。京セラ製をはじめとする複合機を扱うほか、事務機の保守点検、サーバー設置とオフィスでのネットワークの構築、クラウドサービスも手掛ける。2016年6月期の売上高は約90億円。  複合機事業子会社の京セラドキュメントソリューションズを通じて買収する。アノデータは「IP電話」など通信機器も含めたオフィス全体の通信インフラ整備に強みを持つ。  京セラはアノデータに人材を派遣し、ネットワーク構築や保守などのノウハウを取得したうえで、欧米主要国や北米で顧客を開拓する。  京セラは15年11月にドイツの文書管理ソフト開発会社、サイオニックを買収した。本体が手掛ける複合機製造に、アノデータのオフィス向けサービスと、サイオニックのソフトを一体にした包括的なサービスを欧米企業に提供することで、競合他社に対抗できるとみている。  京セラの複合機事業は買収した旧三田工業が母体で、16年3月期の売上高は3363億円と全体の約2割を占める。今回の買収により、20年3月期までに売上高を1000億円程度引き上げる考えだ。京セラの主力事業のひとつである電子部品はスマートフォン(スマホ)の販売減速で受注が伸び悩んでいる。