住友林業、オーストラリアの住宅会社ウィズダムグループを買収

住友林業はオーストラリアの住宅会社ウィズダムグループを買収する方針を固めた。29日にも株式の51%を同社のオーナーらから取得し、現地での営業力を高める。同時に豪州で庭の造園やプールの設置工事も始める。住友林業は国内市場縮小を受け、移民などで人口増加の続く豪州と米国を重視。両国合計で2019年3月期に国内並みの年約8千戸を供給する。  ウィズダムグループはシドニーなどの都市がある豪州南東部ニューサウスウェールズ州で注文住宅を中心に年約400戸を供給している。株式取得額は非公表だが、数十億円とみられる。豪州では2社目の買収で、1社目のヘンリー・プロパティーズ・グループ(ビクトリア州)は前期に2151戸を販売した。  ニューサウスウェールズ州は人口増加で住宅需要が旺盛な一方、土地不足で1戸当たりの宅地面積が縮小傾向にある。ウィズダムは比較的小さな土地に対応した商品に力を入れており、住友林業が日本の狭い住宅事情で培ったノウハウも活用して販売拡大をめざす。  「外構工事」と呼ぶ造園やプールの工事を海外で手掛けるのは日本の住宅大手で初めて。住友林業は子会社の住友林業緑化が造園施工管理技士ら専門家を多数抱える。  豪州では庭に5メートル四方ほどの小型プールを設置する家庭も増えており、造園とセットで提案して他社との違いを打ち出す。外構工事は他社が建てる住宅向けにも売り込む。  住友林業は住宅・不動産事業の海外売上高が16年3月期に国内住宅メーカー最大の1342億円となっている。  今回の買収をテコに19年3月期に豪州の販売を16年3月期比4割増の3千戸に伸ばし、同国4位への浮上を狙う。米国では前期に戸建てを2559戸売っており、19年3月期には5千戸に伸ばすことをめざす。。