村田製作所、ソニーのリチウムイオン電池事業を買収

ソニーは、電池事業を村田製作所に売却する。ソニーはスマートフォン(スマホ)などに使うリチウムイオン電池を世界で初めて実用化したが、韓国勢との価格競争などで赤字が続き、事業継続は難しいと判断した。業績回復が続くなかでも不採算事業の切り離しを進め、競争力の高い画像センサーなどに集中する。(関連記事企業総合面に)  福島県郡山市やシンガポール、中国など国内外に5カ所ある電池工場を2017年3月末をメドに譲渡する。ソニーブランドのアルカリ乾電池などの消費者向け販売事業は売却の対象外となる。  ソニーの電池事業の15年度の売上高は約1600億円。今後具体的な売却条件を詰め、10月に正式に譲渡契約を結ぶ。売却額は400億円を下回る見通しで、売却損が発生する可能性がある。  同社は2次電池として幅広く使われるリチウムイオン電池を1991年に世界で初めて実用化したが、電池事業は10年度以降、14年度を除いて営業赤字が続いていた。  村田はスマホ部品でシェアを高めており、電池などエネルギー分野の強化も目指している。産業機器向けや車載向けのリチウムイオン電池の開発を続けてきた。