日東電工、スイスのノラックス社からエアバッグ用フィルム事業買収

日東電工は、スイスの化学メーカーのノラックス社からエアバッグに使うフィルム事業を買収した。買収額は70億~80億円とみられる。衝突時にドアの窓を覆うように膨らみ乗員の車外への放出を防ぐ「カーテンエアバッグ」の表面に貼り、すぐに空気が抜けるのを防ぐ。  カーテンエアバッグは2017年に北米で装着義務付けが予定されている。日東電工は欧州や日本への拡大をにらんで買収に踏み切った。  カーテンエアバッグは運転席用と異なり、内部の空気を一定時間密封し、膨らんでおく必要がある。エアバッグにフィルムを圧着する方法は、シリコンを塗る従来技術に比べ、エアバッグを小型軽量化できるという。  日東電工は偏光板で高機能を保ったまま薄いフィルムを多層に重ねる技術があり、今後エアバッグ用でもさらなる改良に取り組む。20年に年50億円の売り上げを目指す。ノラックス社は欧米自動車大手に同製品を納入しており、同社の販路を活用し騒音や振動を防ぐテープなど他の従来品の拡販にもつなげたい考え。